【2020年版】日本政策金融公庫で融資を受けるために必要なこと

【2020年版】日本政策金融公庫で融資を受けるために必要なこと

私が開業した時も店舗展開する時も日本政策金融公庫でお金を借りました。
一番最近だと2019年に融資を受けましたが準備を完璧にしてたおかげで
面談時に担当から「融資はほぼ通るでしょう」と言われ面談の後半は整体業界の現状を逆にレクチャーして終わりました。
通常は数週間かかる返答も3日後には融資の許可が下りる電話を頂きました。

最近は借りやすくなったとはいえ、必要な準備をしっかりしてないと落ちることもあります。
今後、開業を考えてる整体師やセラピストの方に融資をうけるために最低限必要なことをお伝えします。

日本政策金融公庫とは?


日本政策金融公庫は、100%政府出資の金融機関です。

一般的には国金(こっきん)と呼ばれています。
以前の名称が国民生活金融公庫だったため現在でも国金が使われています。
国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行(国際金融等業務)が統合して発足しました。
基本理念の中に「民間金融機関の補完」も謳われており、一般の銀行では融資されないようなリスクがある事業への融資も行っています。

一般の銀行よりも借りやすいため個人の整体院やサロンを開業する際に利用されています。

日本政策金融公庫で借りるメリット

メリット① 金利が低い
日本政策金融公庫は、政府系金融機関ということもあり、銀行より有利な条件で融資してくれます。
金利は事業者によって変動しますが、1~3%程度です。

メリット② 借りやすい
個人で開業する方には銀行より借りやすいです。
また計画書の作成例など借りるためのマニュアルなどがネット上に豊富にあります。

メリット③ 信用が付く
入実績があると事業拡大や店舗展開する時により大きい金額を借りたり、他の金融機関に借りる時に融資を受けやすくなります

申請前に準備すること

自己資金

自己資金がある程度ないと借りれません。
以前は借りる額と同額の自己資金が必要と言われていましたが、
現在は「新創業融資制度」を利用すれば創業資金総額の10分の1以上の自己資金があれば借りることが出来ます。

物件の申し込み

融資を申し込む時に物件の契約書や仮契約書が必要です。
お金を借りれるかわからないのに先に物件を契約するには抵抗があると思いますが
お金を貸す側としても家賃やどのような物件かとうい情報がないと事業が上手くいくかどうかの判断が出来ません。

内装や必要な設備の見積もり

一番費用のかかる内装は契約しなくてもいいので見積もりをしてもらいましょう。
これは創業計画書を作る際に必要になります。
内装だけでなく医療機器なども見積もりをもらっておきましょう。
なぜかというと審査する担当にはおそらく医療機器の相場がわかりません。
パソコンなどは見積もりがなくても誰でもある程度の価格はわかりますよね。
でも施術ベッドの相場は5万で買えるのか50万位するのかわからないと思います。
この辺をしっかりとわかっていればポイントが高いです。

創業計画書作成

融資を受ける際に創業計画書が一番重要になってきます。
なので次の項目で詳しく解説していきます。

創業計画書作成する際の3つのポイント

ポイント① 書式テンプレートを使用しない

日本政策金融公庫のホームページから創業計画書の書式をダウンロードできるのでこれを使わないといけないと思っている方がいます。
しかし、この用紙は絶対に使用しないでください。

まず記入する用紙がサロンや整体院向けではなく伝える情報がかなり少なくなってしまいます。
「ワード」や「パワーポイント」などを使い独自の計画書を作成しましょう
最低でもA4の用紙で4ページ位でまとめましょう。
不必要な情報を入れすぎて多すぎるのもマイナスです。

また日本政策金融公庫のホームページには記入例も掲載されていますがこれも参考にしなくて良いです。

より具体的な記述で細かくて根拠のある数字が必要になってきます
そもそも整体院向けの記入例はないですが。

ポイント② 客観的な内容の記述

どういうことかというと面談の際に具体的な数字が求められます。

例えば、新規の来院が50人の予測を立てた場合、それがホームページからなのかポスティングちらしなのかどんな媒体から来院するのかの詳細を聞かれます。またその根拠も求められます。
以前働いていた店舗ではこの位新規がきていたとか、理由も記入しましょう。

ポイント③ 業績推移は詳しく書く

整体院やサロンを個人で開業する場合、たいていは開業当初はお客が少なく徐々に来店数が伸びていきます。
したがって、最初の月、半年、1年後を比較すると売上がまったく違ってきます。
日本政策金融公庫の記入例だと開業当初と軌道に乗った後の2回分しか記入されてませんが
3か月ごと、最低でも半年ごとの業績推移を詳細に記入しましょう。

面談時の注意事項


面談時にどんな格好がいいのか聞かれますが、特に服装は関係ありません
整体師ならスーツでなくても奇抜な格好でなければいいでしょう。ユニクロレベルなら問題ありません。

面談時に聞かれる内容は創業計画書に基づいた質問をしていきます。
創業計画書は何度も読み返し数字を覚えるくらいにしておきましょう。

担当にもよりますが、私の時は整体には行ったこともない若い担当の方でした。
したがって整体業界の状況も詳しくありません。
専門的な技術などの話をされてもわからないので説明がマニアックになりすぎないように気を付けてください。

まとめ

開業してみると当初の予想より大抵は予算がオーバーします。
最初は頑張って自分で作ろうと思っていたチラシを外注したり、
DIYで作ろうと思っていた棚を時間がなく無印良品で購入したり、

徐々に思考がお金より時間を優先するようになっていき金銭感覚も鈍っていきます。

出来れば多めに融資をしてもらい余裕をもって開業に臨んでください。

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